映像作家の山本篤とのコラボレーション作品。アイドル達によって歌われる、語り尽くされた愛や励ましや希望などの言葉の数々。その言葉がアイドルたちの踊りによって、現実の中で言葉の意味を越えていくような瞬間を捉えようと試みた作品。ニコニコ動画での”踊ってみた”という枠で、通行人などを背にしながら踊るネット上で話題のアイドルにまずコンタクトを取った。彼女の踊りは他の踊り手のものとは全く違い、どこか現実離れしているほどの魅力がある。彼女の為のオリジナルアイドルソングを作り、それを聞いて振り付けを考えてもらった後に、通行人がいる前で彼女は実際に踊る映像と音楽は流さずに、丁寧に拾った靴の擦れる音や、周りの声、彼女の吐息などそこで起こっている音だけで構成するMusic Videoを制作予定だったが、諸事情で、途中でそのアイドルと連絡が途切れてしまう。散々悩んだ挙句、結局彼女にやってもらいたかった踊りを二人の作家達自身でやってみることとなった。その一部始終を抑えたドキュメンタリータッチの作品。